個性的な演技と確かな実力で多くの人を魅了し続ける俳優・阿部サダヲさん。
『舞妓Haaaan!!!』や『マルモのおきて』など数々の話題作で主演を務め、今や日本を代表する俳優の一人として活躍しています。
しかし、そんな阿部サダヲさんがどのような環境で育ち、どのような経緯で芸能界に入ったのか、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回は、阿部サダヲさんの出身地から生い立ち、そして華々しいブレイクまでのエピソードを詳しく調べてみました。
果たして、阿部サダヲさんはどのような過程を経てブレイクしたのでしょうか。
最後まで楽しみに読んでください。
阿部サダヲの出身地は？
阿部サダヲさんの出身地は、千葉県松戸市です。1970年4月23日に千葉県松戸市で生まれました。
引用：Wikipedia
松戸市は江戸川を挟んで東京都葛飾区柴又の向かい側に位置する都市で、阿部さんが子供の頃から親しんできた土地です。
家族構成は両親と姉の4人家族で、地元の上本郷第二小学校に通っていました。
現在55歳の阿部サダヲさんですが、本名は阿部隆史（あべ たかし）といい、身長は163cm、血液型はA型です。
千葉県という関東の中心部に近い環境で育ったことが、後の彼の芸能活動にも影響を与えていると考えられます。
阿部サダヲの生い立ち
阿部サダヲさんの生い立ちはどのようなものだったのでしょうか。
阿部サダヲさんの幼少期は、現在の個性的なキャラクターからは想像しにくい、非常に内気な少年でした。
小学校低学年時代は、先生から授業などで指名されただけで泣いてしまうような子供だったそうです。
しかし、野球との出会いが阿部少年を大きく変えることになります。
原辰徳選手に憧れて野球を始めた阿部さんは、小学校、中学校、高校と一貫して野球部に所属。
中学時代はセカンド、高校時代はサードのポジションを守っていました。
野球部時代の阿部さんは、それまでの内気な性格から一転、「カッコマン」というあだ名で呼ばれるほどの目立ちたがり屋になったといいます。
足が速く、盗塁が得意で、本気でプロ野球選手を目指していました。
しかし、同じ千葉県内の高校球児で後にプロ野球選手となる石毛博史選手を見て、自分との実力差を痛感し、プロの道を諦めることになります。
興味深いエピソードとして、後に石毛選手本人に会った際、阿部さんは「市立銚子（石毛選手の出身校）の時のサインが欲しい」と頼み、石毛選手は初めて高校名でサインを書いたという逸話もあります。
学生時代にはバンドでドラムを叩いていた経験もあり、後のグループ魂での音楽活動の礎となったと考えられます。
また、現在もグループ魂のメンバーである小園竜一さんとは高校時代の同級生で、長年の友情を育んでいます。
阿部サダヲのブレイクまでのエピソード
阿部サダヲさんのブレイクまでのエピソードはあるのでしょうか。
調べてみると、とても興味深いエピソードがありました。
芸能界入りのきっかけ
高校卒業後の阿部さんは、当初パチンコ店への就職を考えていましたが、担任教師に止められ、秋葉原のラオックスのファクシミリ売り場で働くことになりました。
しかし、仕事が嫌で仕方がなく、1年半で退職を促されて去ることになります。
その後はトラック運転手など、幾つかの職を転々とする日々が続きました。
芸能界に入るきっかけとなったのは、友人の勧めや小学校の同級生の母親に「30になったらいい役者になるよ」と言われたことなどが蓄積され、職を転々としていた時期に「一度やってみてもいいかな」と思い大人計画のオーディションを受けに行ったことでした。
大人計画入団の衝撃的デビュー
1992年、22歳の時に受けた大人計画のオーディションでの阿部さんの姿は、非常に印象的でした。
短髪を白髪に染め軍服を着用するという奇抜ないでたちで現れ、主宰の松尾スズキさんを仰天させました。
松尾スズキさんは後に「最初の印象は最悪である」と語っており、阿部さんの第一印象について率直に述べています。
しかし、この強烈な印象が逆に記憶に残り、合格へと繋がったのかもしれません。
1992年、舞台『冬の皮』でデビューを果たした阿部さんでしたが、入団当初は舞台に遅刻して松尾さんに怒られ、鉄拳制裁を受けたこともあったそうです。
同年には病気で降板した温水洋一さんの代役として、入団から半年も経たずに『演歌なアイツは夜ごと不条理な夢を見る』でドラマ及びテレビデビューを果たしました。
宮藤官九郎作品での飛躍
2000年、大人計画のメンバーである脚本家宮藤官九郎さん脚本のテレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』に出演したことで、阿部さんの知名度は大きく上がりました。
以降、宮藤作品の常連出演者となり、『木更津キャッツアイ』、『タイガー&ドラゴン』など数々の話題作に出演しました。
映画初主演とブレイク
2007年、阿部サダヲさんにとって大きな転機となる作品が公開されます。
それが映画『舞妓Haaaan!!!』です。宮藤官九郎さんが脚本を手がけたこの作品で、阿部さんは映画初主演を果たしました。
興行収入20.8億円の大ヒットを記録したこの作品により、阿部さんは第31回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。
まさに全国区でのブレイクを果たしました。
テレビドラマでの大成功
2010年にはNHKドラマ『離婚同居』で連続ドラマ初主演を果たし、翌2011年にはフジテレビ系『マルモのおきて』で主演。
芦田愛菜さんや鈴木福さんとの共演で話題となり、阿部さんの代表作の一つとなりました。
音楽活動での成功
俳優業と並行して、1995年に大人計画の俳優らとロックバンド・グループ魂を結成し、ボーカルの「破壊」名義で活動を開始。
2005年には「君にジュースを買ってあげる♥」で第56回NHK紅白歌合戦に出場するなど、音楽分野でも大きな成功を収めました。
まとめ
いかがだったでしょうか？
阿部サダヲさんは千葉県松戸市出身で、幼少期は内気な少年でしたが、野球との出会いによって積極的な性格に変わりました。
高校卒業後は様々な職を転々とした後、22歳で大人計画のオーディションを受けて芸能界入り。
1992年の舞台『冬の皮』でデビューし、宮藤官九郎作品への出演を重ねながら実力を蓄積しました。
2007年の映画『舞妓Haaaan!!!』で初主演を果たし、興行収入20.8億円の大ヒットで全国区でのブレイクを達成。
その後も『マルモのおきて』などの話題作に主演し、現在では日本を代表する俳優の一人として活躍しています。
内気な少年から個性的な俳優へと変貌を遂げた阿部サダヲさんの人生は、まさに「人生何があるか分からない」という言葉を体現した興味深いものです。
これからも彼の多彩な才能を活かした作品に期待が高まります。
それではありがとうございました。
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