俳優・上川隆也さんといえば、「遺留捜査」や「問題物件」などの人気ドラマで活躍される演技派俳優として知られていますが、プライベートでは大の愛犬家でもあります。
保護犬として迎えた愛犬ノワールとの心温まる物語は、多くの人に感動を与えています。
今回は、上川さんと愛犬ノワールとの絆、そして出会いからこれまでのエピソードについて詳しくご紹介します。
果たして、どんなストーリーが待っているのでしょうか。
楽しみに読んでください。
上川隆也の愛犬はどんな子?

上川隆也さんの愛犬はどんな子なのでしょうか?
フランス語で「黒」を意味する名前の愛娘
上川隆也さんの愛犬の名前は「ノワール」。
フランス語で「黒」を意味するこの名前は、艶やかな黒い被毛を持つノワールにぴったりの名前です。
ノワールはミックス犬のメスで、2010年に上川家の家族として迎えられました。
誕生日は10月1日と決められていますが、これは上川さん夫妻が決めた「特別な日」。
保護犬だったため本当の誕生日はわからなかったものの、家にやってきた時点で生後約3カ月、秋に生まれたことは確かだったため、「秋のど真ん中である10月1日」を誕生日にしたそうです。
驚くほど賢くて優しい性格
ノワールの最大の特徴は、その賢さと優しい性格です。
上川さんは「無駄吠えをしたことがない」「物覚えがいい」と絶賛しています。
ノワールの賢さを示すエピソード:
- フードの器を「持ってこい」と指示すると、わずか5回の繰り返しで覚えた
- 現在では指示をしなくても、フードの用意を始めると自分から器を持ってくる
- 撮影の休憩中と終了時で対応を変え、上川さんの状況を判断して行動する
さらに、人が大好きで初めて会う人にもすぐになじみ、子犬の頃からいたずらも全くしなかったといいます。
訓練士からも「訓練がとても入りやすい」と評価され、競技会にまで出場するほどの優秀な犬に成長しました。
映画やドラマの撮影現場でも活躍
ノワールは2015年公開の映画「犬に名前をつける日」で上川さんと共演しています。
山田あかね監督は「本当に良い子。犬の撮影ってたいへんなんですけど、ノワールちゃんのNGは1回もなかった」と絶賛。プロの現場でもその賢さと従順さを発揮しています。
また、テレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」の京都ロケにも同行し、撮影の合間に上川さんの癒しとなっています。
上川隆也と愛犬との出会った経緯

上川隆也さんと愛犬との出会った経緯はどんなストーリーなのでしょうか。
調べてみると、とても感動的な出会いでした。
結婚当初からの夢だった犬との生活
上川さんは子どもの頃から実家に犬がいる環境で育ちましたが、一人暮らしを始めてからは犬を飼えない生活が続いていました。
「独身でひとり暮らしをしていたころは、何かが欠けているような気がしていました。だから結婚した当初から、犬を飼うことは家内ともども目標にしていました」と上川さんは語っています。
運命の譲渡会での出会い
2010年1月、東京・隅田川の河川敷で開催された動物愛護団体主催の保護犬譲渡会。
そこで上川さん夫妻は運命の出会いを果たします。
運命の瞬間
様々な年齢、様々な大きさの犬たちがいる中で、ふと目にとまった2匹の黒い子犬。
上川さんがしゃがみこんで「こんにちは」と声をかけると、1匹がおぼつかない足取りで近寄ってきました。
思わず抱き上げると、その子犬が上川さんの口元をペロンとなめたのです。
「その瞬間に、僕はもう、のちにノワールという名前になる彼女に落とされていたんですね」と上川さんは笑顔で振り返っています。
当初は「今回は見るだけ」と夫婦で約束していたそうですが、「僕の後ろ髪が束になってひかれた」と運命の出会いを感じたといいます。
保護犬を選んだ理由
上川さん自身は保護犬についてほとんど知らなかったそうですが、奥様が保護犬を飼うという選択肢について認識があり、教えてくれたそうです。
奥様は保護犬に関するボランティア活動にも携わっており、その会で保護犬を見ていたことがきっかけでした。
譲渡会の後、愛護団体による適性審査や1カ月のトライアル期間を経て、ノワールは正式に上川家の「家族」となりました。
上川隆也と愛犬とのエピソード

上川隆也さんと愛犬とのエピソードはあるのでしょうか。
調べてみると、とても興味深いエピソードがありました。
名前を決めるまでの10日間
ノワールが実際に上川家にやってくるまでの10日間、夫婦で犬の名前を考え続けたそうです。
いくつか候補が上がった末に決まったのが「ノワール」。
フランス語で「黒」を意味するこの名前には、艶やかな黒い被毛への愛情が込められています。
「ドッグファースト」で回る上川家
上川さんは「我が家はドッグファーストで回っているので、住環境が彼女にとってどうかがまず第一義」と語るほどの愛犬家。
物件選びも愛犬ノワールを最優先に考えているそうです。
どんな犬種の血が入っているのかわからず、どのくらいの大きさまで成長するのか想像がつかなかったため、大型犬並みに成長しても人間社会でストレスなく過ごせるよう、しつけには特に力を入れたといいます。
訓練士に預けた寂しい1カ月半
ノワールが1歳になる前、上川さんは訓練士に1カ月半ほど預けてトレーニングをしてもらいました。
その期間は寂しくて、休みが取れるたびに夫婦で様子を見に行っていたそうです。
何度も通ううちに、ノワールは上川さん夫婦が乗っている車のエンジン音を覚えてしまったというエピソードからも、三者の深い絆が伝わってきます。
撮影現場での癒しの存在
「遺留捜査」の京都ロケでは、東京から遊びに来たノワールが撮影の合間に上川さんを癒しています。
「『ワンカット、あきます』というぐらいの短い時間でも、ノワのところに戻れる機会があれば、必ず戻っております」と上川さん。
休憩中にノワールの元へ行くと、役から自分自身にすぐ戻れるそうです。
さらに驚くのは、ノワールの気配り。
撮影の合間に戻った時は寝そべったまま目線をくれるだけなのに、撮影終了した時は必ず立ち上がって待っているというのです。
「こちらの状況を判断した見事な采配で、彼女の気配りには舌を巻きます」と上川さんはメロメロです。
日に日に募る愛おしさ
ノワールを迎えてから15年以上が経過した現在も、上川さんの愛情は変わりません。
「年を重ねるにしたがって、コミュニケーションが取れる幅が広がって、関係が深まってきたのを実感しています。もう日に日にいとおしさが増しています」と語っています。
健康管理にも気を配り、動物病院で定期的に健康診断を受けさせ、フードの成分にも気を使っているそうです。
そして何より、ノワールと一緒に過ごす時間をなるべく長く取るようにし、スキンシップを大切にしています。
保護犬の問題について声を上げる
ノワールを迎えた経験、そして映画「犬に名前をつける日」への出演を通じて、上川さんは殺処分や保護犬の問題について深く考えるようになりました。
「理不尽にも捨てられる犬がいて、殺処分される犬がいる。本当に解決が難しい問題だと感じています。でもだからこそ、声を上げないといけません」と上川さんは語っています。
犬と生活することで得られるものがたくさんあるからこそ、機会があるごとに声を上げ、さざ波でもいいから波を起こし、それが世の中に伝わっていけばいいと考えているそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
俳優・上川隆也さんと愛犬ノワールの物語は、保護犬との出会いがいかに素晴らしいものであるかを教えてくれます。
2010年の譲渡会での運命的な出会いから15年以上、ノワールは上川家に計り知れない幸せをもたらしてきました。
「僕らは、ノワールから計り知れないくらいの幸せをもらっています。それに対して、僕らも全力で返してあげないといけない。犬は、人間にとって本当に大切な存在だと思います」という上川さんの言葉には、愛犬への深い愛情と責任感が感じられます。
賢くて優しいノワールと、愛情深い上川さん夫妻。
この家族の絆は、多くの人に感動を与え、保護犬を家族に迎えることの素晴らしさを伝え続けています。
上川さんは今後も、愛犬との生活を通じて保護犬の問題について声を上げ続けていくことでしょう。
それではありがとうございました。

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